ねぎぞうのお仕事
建築家をめざすサラリーマン建築士の日々の出来事
あてのない旅
08/12/2009 (Wed)
~エピローグ~
その朝の目覚めは、悪いものではなかった。
いや、いつもの休日に比べればむしろさわやかな目覚めであった。
男はベッドから出ると、クシャクシャになった箱から最後の一本を取り出し
おもむろにコンロで火を着けた。
煙草の煙越しに差し込む初夏の強い朝日が目に染みる。
二、三度煙をくゆらせると火を揉み消し、男はドアの向こうへと消えた。
中からはさっきまでのゆったりとした空気を断ち切るかのように、
激しいシャワーの音が聞こえてきた。
部屋に戻った男はタオル一枚を纏い、沸き立った珈琲をすすりながら
コンビーフをほお張る。
テレビでは朝の情報番組が連休中の高速道路で
本州を縦断するという企画をやっていた。
「そっか、1000円か...」
男はしばらく見入っている。
ふと窓の外に目を遣りボソッと呟いた。
「行くか...」
男は辺りに散らばった服を無造作に身に纏い、ガレージへと降りて行った。
そこには男の愛車が男を待っていた。
男はシートに深く身体を沈めキーを回す。
低く小気味の良いエグゾーストノートが男を包み込む。
眼を閉じてしばらくそのリズムに身を任せると静かに愛車を滑り出させた。
男はあての無い旅へ出た
その朝の目覚めは、悪いものではなかった。
いや、いつもの休日に比べればむしろさわやかな目覚めであった。
男はベッドから出ると、クシャクシャになった箱から最後の一本を取り出し
おもむろにコンロで火を着けた。
煙草の煙越しに差し込む初夏の強い朝日が目に染みる。
二、三度煙をくゆらせると火を揉み消し、男はドアの向こうへと消えた。
中からはさっきまでのゆったりとした空気を断ち切るかのように、
激しいシャワーの音が聞こえてきた。
部屋に戻った男はタオル一枚を纏い、沸き立った珈琲をすすりながら
コンビーフをほお張る。
テレビでは朝の情報番組が連休中の高速道路で
本州を縦断するという企画をやっていた。
「そっか、1000円か...」
男はしばらく見入っている。
ふと窓の外に目を遣りボソッと呟いた。
「行くか...」
男は辺りに散らばった服を無造作に身に纏い、ガレージへと降りて行った。
そこには男の愛車が男を待っていた。
男はシートに深く身体を沈めキーを回す。
低く小気味の良いエグゾーストノートが男を包み込む。
眼を閉じてしばらくそのリズムに身を任せると静かに愛車を滑り出させた。
男はあての無い旅へ出た
スポンサーサイト
いつの間に〓
08/12/2009 (Wed)
今日から連休!
08/13/2009 (Thu)
連休初日!
08/14/2009 (Fri)
雨男と呼ばないで Returns~エピソード1~
08/16/2009 (Sun)
雨男と呼ばないで Returns ~ep2~
08/17/2009 (Mon)
雨男と呼ばないで Returns~ep3~
08/18/2009 (Tue)
| ホーム |